清潔感を求められる看護師が身だしなみを整えるときには、白衣をきちんと着こなすことが大切です。白衣が薄い色の場合は汚れが目立ちやすいので、こまめに洗濯をしておかないと、患者に不潔なイメージを与えてしまいます。そのため、白衣のお手入れはとても重要なのです。
白衣の汚れを落とすときには、弱アルカリ性の洗剤がおすすめです。また、洗剤を入れてすぐ洗濯機にかけるよりも、人肌程度のぬるま湯に洗剤を適量入れて、白衣を浸し、30分ほどつけ置きしてから洗濯機にかけるとより効果が増します。さらに、袖口や襟などが黒ずんでしまった場合は、その部分だけ食器洗い用の中性洗剤を塗り付けてから洗濯機にかけると、黒ずみはかなりキレイになります。
ちなみに、頑固な汚れを落としたいときには、漂白剤を用いる場合もあると思いますが、漂白剤には、酸素系や塩素系などの酸化型漂白剤のほか、還元型漂白剤といった種類があるので、それぞれの特徴を知っておくといいでしょう。一般的には、酸素系漂白剤がオーソドックスで、白衣以外の色付きの衣類にも使用できるので、色物の白衣はこちらのほうがいいかもしれません。
それから、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする塩素系漂白剤は、洗浄力に優れています。ただし、漂白作用が強すぎて、絹やナイロンなどの素材を傷めてしまうおそれがあるので、洗濯の際には、品質表示を確認しておかなくてはなりません。また、還元型漂白剤は、二酸化チオ尿素が主成分で、白衣に付着した鉄分の黄ばみを落とす際に役に立つので、ケースに応じて漂白剤を使い分けることをおすすめします。